2007年3月23日金曜日

german AAR 1 - フローレンス攻囲戦 - 1055



1055年 冬 フィレンツェ攻囲戦

神聖ローマ帝国
皇帝ハインリヒ率いるイタリア遠征軍 2000名 (うち300名は弓兵)

vs
隊長リザルド率いるフィレンツェ守備隊 560名

・イタリア遠征軍について
皇帝ハインリヒが1054年にイタリアの所領ボローニャで1000の兵を集め、
同年の冬にはフローレンスを包囲します。
包囲軍に北のインスブルク、スタウフェンからも援軍が集まり
最終的には2000人に膨れ上がりました。
そのうち600名は皇帝直属の重歩兵・ツヴァイハンダーで構成されており、
急ごしらえとは言え士気は平均して高いものでした。



V1.23は最初から各国の特徴ユニットが訓練可能。

ただし生産速度は非常に遅く序盤はretraining専用。

・戦闘経過

#1



1055年、冬。某日

夕方には皇帝ハインリヒは正面からフローレンスの町を強襲する準備を完了し、
城外のなだらかな斜面に300メートルにわたって布陣しました。
守備隊側は強襲のある事を予感し、300の民兵が城門前に終結し、
櫓では弩兵が射撃の準備をします。

#2




イタリア遠征軍の攻撃の第一波は
ボローニャ出身の300名の弓兵が受け持ちました。

散開した弓兵が火矢を城内に撃ち込み、前進する衝車を援護します。
衝車は櫓から飛んでくる矢と、
味方の弓兵との矢の応酬の間を苦心しながら斜面を登ります。


#3


強襲が始まって10分後、2台の衝車がなんとか無事に城の西門、
および木の杭で組まれた城壁にとりつく事に成功します。
遠征軍の切込み隊である民兵が
鬨の声を上げながら衝角を城門に叩き付けます。


#4




広場に撤収


当初は城門付近で突入を食い止める予定で
兵を配置していた守備隊隊長リザルドですが、
城外からの射撃に対抗するほどの火力が用意できず、
門を守る守備隊は火矢の雨に徐々に圧倒され、
城門が破られるに至ると、
リザルドは彼らを町中央まで後退させざるを得ませんでした。
中央広場を決戦場と決め、
広場に突入してくるであろう兵を狙えるよう弩兵隊を位置につけます。

#5

皇帝直属のツヴァイハンダーが町の中央道を進み、

城壁の突破に成功した民兵隊が北側を迂回し中央広場を目指す。


#6




強襲開始から15分後、
遂に最初のツヴァイハンダーの一隊が町中央広場に突入しました。
その直後、狙いすました弩兵による一斉射撃が始まり、
くぐもった悲鳴とともに数人のツヴァイハンダーがバタバタ倒れていきます。
矢が甲冑を貫通したのです。
味方の死体を乗り越えてすぐに重装歩兵が雄叫びを上げながら
雪崩をうって民兵隊に斬り込み、広場は瞬く間に修羅の巷と化します。



#7






周囲を戦闘の喚声に包まれてすぐ、
隊長リザルドは自らの目論見違いに気がつきます。
守備隊の持つ手槍、短槍は
比較的訓練をしていない民兵でも手軽に扱うことが出来、
安価で、守備兵として、
野荒しに来る強盗騎士を食い止め追っ払う事もしばしばだったのですが、
皇帝軍の兵士が持つ両手長剣に比べてみるとオモチャのような代物で、
こうして乱闘になってみると、
彼らに向かって手槍を振り回す味方の姿は如何にも非力に見え、
現に今、及び腰になって盾を構え前に出ようとしない民兵の一隊に
悠々と長剣兵が近づき、大剣を振りきったと思うと味方の頭がパカッっと割れ…
頭上には死を呼ぶ矢の黒い影が陰険な唸りをあげて…

急に脇腹に熱さを感じ、リザルドは振り返ります。
すぐ目の前を、町の北側を迂回してきた皇帝軍の民兵の一群が
広場に向かってなだれ込み、
自分はと言えば刺された事に気づく間もないうちに力が抜け、
自分では立っていると思っていたがすでに倒れており何もかもが遠くなって行き…。


・戦闘結果





中央広場に別の方向から攻撃を受け、
もはやフローレンス守備兵は抵抗を続けることが出来なくなり、
生き残った150名あまりは投降します。
遠征軍の死者は126名でした。
略奪を受けた後、フローレンスは神聖ローマ帝国の所領となりました。


これが皇帝ハインリヒの最初の勝利となったのです。